8年前の
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8年前の

2016年02月27日(土)8:35 AM

私がこの街に引越ししてきたのが10年前、大きな坂の途中にある小さな家ですが、周りは大きな邸宅ばかりで、近所付き合いなんて言葉がピンとこないような土地でした。

知り合いも誰一人いない所で、0歳の長男を連れて引越ししてきました。初めての子育て。夜泣きも多くて、大変な子育てでした。

そんな中、いつもニコニコと話しかけてきてださる方がいて、本当に癒されました。

その後、自宅兼事務所として、看板を出したらすぐにその方から

「税理士さんだったのかい?ちょうど去年定年して退職金があるから、確定申告をお願いしてもいいかな?」

と聞かれて、返答に困りました。税理士が確定申告をするということは、その方の全てを知ることなので、それでその方がこの先困ってしまわれるんじゃないかと心配したのです。

税理士は守秘義務があるので、お客様の資産や収入、支出のことは絶対に他に洩らしません。家族にも言いません。でも、プライベートなことを隣近所に住む人間に知られるのは、なんとなく気まずいのかなと思ったのです。

結局、受託はしなかったのですが、それから、とてもとても良いお付き合いをさせていただきました。

子供が家に入れないでいると預かってくださったこともたくさんあります。一緒に犬の散歩をしたこともありますし、娘は自分の友達を連れて遊びに行き、一緒に将棋を教えてもらったりしたこともあります。

そして、久しぶりに電話が来ました。やはり身体も大変なので、確定申告をお願いしたいというお電話でした。

もちろん、何でもお手伝いできることはしたいと思っていたので、喜んでお引き受けしました。

どうしてもっと早くからお引き受けしなかったのかと、後悔の気持ちでいっぱいです。

とても身近な方(親戚や友人、近くの方)だからこそ、できること、お役に立てることがあると最近は思っています。いろんな思いがよみがえる今日この頃です。

 



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